なんでもこい!のバインミー屋。
バイン・ミーとひとくちにいっても、バゲットの大きさや形、サンドイッチにして中にはさむ具材はベトナム各地でもさまざま。
もちろん、お店もいろいろ。大きなベーカリーの中にあるバイン・ミー売り場から小さいお店、屋台やリヤカーでまわるお店、道ばたにガス台を出して焼いた卵焼きをはさんでくれるお店、天秤棒をかついでくるおばさん、頭にかごをのせてまわっているおばさんなどなど。
「ウチはこれだけ!」というお店もあれば、「好きなもの何でも作ってあげるよ!」というお店もあります。
それぞれお店によってもソースやトッピングにこだわりがあり、毎回「う〜む、やるなぁ」と唸らされます。
こちらは「何でもこい!」の店の典型、サイゴン川の船着き場近くに夕方から出ているリヤカーのバインミー屋さん。
毎日3〜40分かけてリヤカーを引いて川の向こうから橋を渡ってくるんだそう。
手前の炭火で肉を焼き、左には目玉焼きやオムレツを焼けるようにガスコンロの上にフライパンがセットされています。
チーズにハムにパテ、さつま揚げ、ソーセージ、シウマイ、といろんな具材とトッピングがこの小さいガラスケースの中にきれいに並べられています。
脇から10代の青年が「オバちゃん、8,000ドンで目玉焼きの作って〜」と注文。
ベトナムでは具材で頼む以外に、こうやって「いくらいくらで」と先に値段を言ってそれに見合ったバインミーを作ってもらうこともできるんです。
高速船でブンタウに出かけた帰りに見つけたこの船着き場のバインミー屋さん。
今では夕暮れになるとホテルから近いこともあって、ふらふらとバインミーを買いに出かけています。