足立由美子のまるごとバインミー

ananにバインミー!

ananにバインミー!

ちょっと前になりますが、6月22日発売の雑誌「anan」でバインミーが紹介されました。

「ダイエット特集」、しかも表紙は前田敦子ちゃん!かわいい〜。

oyatsu(おやつ)のページで、都内4つのお店のバインミーが紹介されています。
バインミーがいろいろなところで食べられるようになってきてほんとに嬉しいですね!

Mãimãiからは、ラオス風の肉みそカオチー(ラオスではバインミーのことをカオチーといいます)と揚げたカリカリ目玉焼きのバインミーの2種類をご紹介しました。(写真のいちばん下の2つ)

バゲットは結婚式でも定番。

今回の旅では、知人のベトナム人の結婚式にも出席してきました。
しかもカントーの近く、メコンデルタのほうで。

お席にはこんな感じで塩こしょうレモンや唐辛子、ヌクトゥン(醤油)、中央にはヌクチャム(ヌクマムを使った甘酸っぱいタレ)、それにビニールに入ったえびせんが用意されています。

前菜、サラダ、北京ダックなど出たあとに、おぉ、出てきました、バゲットが。
新婦のお母さまが元ケーキ職人だったので、お母さまの手作りパンだそうです。

今回は海老の煮込みと一緒に。レモングラスの香りのする、ココナッツミルク煮込み。
ちょっとタイ風です。赤くとろっとした海老の旨味たっぷりのソースにバゲットを浸していただきます。おいし〜い。
そういえば以前出席した結婚式では牛肉の青胡椒煮込みにバゲットだったかな。

バゲットの大きさはこんな感じで、ちょっと小さめ。
皮はパリッと、中身はもっちりとした食感でした。

「北部では結婚式といえば、甘いバゲットを食べるんだよ」と聞いたこともあり、どちらにしてもバゲットはベトナムの結婚式の定番であることには変わりなさそうです。
北部の甘いバゲットも食べてみたいな。

サイゴンっ子、イチオシのバインミー屋さん。

「ここのバインミー、食べた?」とサイゴンっ子によく言われます。
今年の始めにも買いにきたのですが、ちょうど中休みの時間で買えませんでした。

今回は絶対に食べたいと、朝から出かけます。

こんなにチャーボン(でんぶ)がケースの中に。

コーヒーの飲めるお店に行って、さぁいただきます。
輪ゴムのバッテンがかわいい。

まずはバインミー・ティット。
粗めのパテにそそられますね。パテはバゲットの上側にもたっぷり。
ハムは3種類、パクチーは無し、入っているのは青ネギです。
バインミーには必ずしもパクチーが入っているとは限らないのです。
特に中部などではネギを使うことのほうが多いようですね。
ネギ油を使うこともあるし。

続いてバインミー・カー(さばのトマト煮のバインミー)。
トマトソースがたっぷり、さばも大きくてしかも臭みがまったくない、美味しいバインミー・カーです。
さばのトマト煮のバインミーとしてはこれまでのベスト3に入りそうな美味しさ。

バインミーの他にフレッシュジュースもいろいろあって、これもウリにしているようです。
今日はタックという柑橘系のフルーツのジュースを買いました。
ちょっと甘めですが、朝飲むには良いかも。

さっそく、サイゴンっ子に「行ったよ〜」と報告。
「美味しかったよ!」「でしょ〜」。
また美味しいお店、教えてね。

これもバインミー、かな?!

前回の旅で写真を撮ろうと思って探していたのに見つからなかった、「自転車のアイスクリーム屋さん」。
今回の旅ではなぜかあちこちで見かけました。

こういうアイスクリーム屋さんはたいてい小さなパンも持っていて、なんとそこにアイスクリームをはさんでくれるんです。「カップにします?コーンにします?」ではなくて、「パンにします?コーンにします?」。

アイスの種類は3種類。今日のおじさんが持っていたのはドリアン・チョコ・ストロベリー。不思議なことにだいたいのアイスクリーム屋さんのアイスは3種類でしかもその中に必ずドリアンが入っているんです。
なので、3種類入れてもらっても、食べるとドリアンの味しかしない!

柔らかパンのまん中に切り込みを入れてアイスクリームをのせます。仕上げに練乳をたら〜り、ピーナッツをふって出来上がり。

結構ボリュームがあります。もうすでにドリアンの香りが。

ベトナム語でバインミーは「パン」の総称ですから、これもいちおう「アイス入りバインミー」ってことになりますね。

自転車にはこんな気になる色つきコーンも一緒にぶら下がっていました。次回はこれにドリアンアイス、挑戦してみたいな。

サイゴンにもミニミニバインミー現れる。

2010年ももう残り1ヶ月。
今年は1月のバインミー取材旅行に始まり、バインミー本の出版、そして今月末にはもう1冊、ベトナム料理の本が出る予定(こちらは共著ですが、私は主に酒のつまみとバインミーのレシピを担当しています)、バインミー三昧の1年でした。

ベトナムのバインミーを本という形にしてからも、ベトナムに行くたびバインミーの奥深さを感じます。
知りたいこともたくさん、新しいお店もどんどん増えてきています。

先月出かけたサイゴンで見つけたこんなお店もそのひとつ。

道ばたの屋台で売っていたミニミニバインミー。

「バインミー・喰え」ならぬ「バインミー・クエ」。この「クエ」はベトナム語で「杖」とか「小枝」ですかね。
ハイフォンのバインミーを彷彿とさせる細さですが、ハイフォンのよりもっと長いです。

中はもちろん、パテが塗ってあるだけ。塗ったまま置いてあってそれを一度温めてくれます。

買ってすぐがぶり、といきました。
パテがものすごく香ばしくて美味しい!
バゲットも柔らかくて食べやすいし、あ〜、何本でもいけそう。
ビールのつまみにも良いかも。

私はサイゴン駅近くの食器街で食器を物色中に見つけましたが、他にも何軒か屋台を出しているようです。
また見つけたら、今度はたくさん買って部屋でビールを飲むことにしよっと。

マイマイのお休みのお知らせ。

江古田のベトナム屋台食堂マイマイは11月15日(月)から25日(木)までお休みをいただいております。
26日(金)より通常営業いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。

やりましたぁ!ベトフェスでバインミー!

9月18・19日は代々木公園でベトナムフェスティバルに出店しました。
ベトフェス、代々木公園では3年連続の開催です。
Maimaiも3回連続で出店、毎回バインミーを出しています。

おととしは「バインミー・シウマイ」。ミートボールのような、皮なしのシュウマイをバゲットにはさみ、スプーンの背でぶりぶりっとつぶしてトマトソースをかけました。

昨年は「バインミー・ハイフォン」と「バインミー・ゴット」。
「バインミー・ハイフォン」は少し小ぶりのバゲットにレバーパテを塗って野菜をはさみ、こしょうとチリソースで味つけする北部の港町ハイフォンの名物です。
「バインミー・ゴット」は温めたバゲットにマーガリンを塗って砂糖、練乳をかけて食べる、おやつバインミー。子どもたちにも人気の甘いバインミー。

そして今年は・・・、せっかくのベトフェス、もっともっと現地の雰囲気を出したいと、はさむ具材をいろいろ用意して、オーダーいただいてから作るバインミー屋台を再現してみました。

店から持ってきたガラスのケースにいろいろ並べて・・・。
これって、ベトフェスとは思えないほど地味だったかも。
ほとんどサイゴンの道ばたの屋台みたいになっていました。

お好きな具材を選んでいただきその場で作ります。具材はお肉か卵。

今回選んだ具材は、お肉が4種類。
カリカリ塩豚」カリッと揚げた塩豚はいがいとさっぱり。
豚肉のつくね」大葉の上につくねをのせて、甘辛のタレをかけます。
牛肉の串焼き」私の大好きなサイゴンの道ばたバインミー屋台の味をマネて、 ちょっと辛いタレとニンニクを入れて、ネギ油をたらり。
豚肉の香り焼き」甘じょっぱいタレに漬けこんで焼いた豚肉、サイゴンのビン ザン(定食屋)で食べたバインミーのアレンジしてヌクチャムとネギ油をかけ て。

卵も、多めの油で揚げた目玉焼き(フエのバインミー屋さんで食べたものをアレンジ)をご用意、リクエストでムレツ目玉焼きもはさみました。

こんなふうにひとつずつ作りながらお客様の好みを聞いて作ります。
お客様をお待たせしないように一生懸命急いで作りましたが、それでもお待たせしてしまったお客様、申しわけありませんでした。

「あ〜、ベトナムのバインミー屋台のオバちゃんたちはこんな感じでやってるんだなぁ。」バインミーを作るのがとても楽しかった2日間でした。

2日目にはベトナムの人もたくさん買いにきてくれました。さすがに彼らには自分好みのバインミーというのがあって、リクエストが次から次へと。「チリ多めに入れて!辛いの大丈夫だから。あ、ネギじゃなくてキュウリにして!」「そのタレは少なめに、シーズニングたくさん振って!」さすがです。

ベトナムに行って、馴染みの店で好みのバインミーを作ってもらいたくなりました。これを入れて、と注文すると、逆に「それは、美味しくないよ!」と入れてくれなかったりもするのですが。
バインミー屋にもそれぞれのこだわりがあるってことで。こちらもさすがです。

ベトナムフェスティバル、出店します!

すっかりブログの更新が滞ってしまってすみません〜。

バインミーの本が出てからはや2ヶ月が経ち、Mãimãiの土日ランチにはたくさんのお客様にご来店いただきありがとうございます。
早い時間にバゲットが売切れになってしまうこともあって、ご迷惑をおかけしたお客様、申しわけありません。
多めにバゲットを用意しておりますが、もしご来店の時間がお決まりでしたら、お電話いただければバゲットをとっておきますので、ご遠慮なくどうぞ。(中の具材に関してはお越しいただいてからご注文ください)
よろしくお願いいたします。

来週は代々木公園で開催の「ベトナムフェスティバル2010に出店します。
江古田まではなかなか・・・というお客様もぜひ!代々木公園にお出かけください。バインミーだけでなく、いろいろなお店のいろいろなベトナム料理が食べられて楽しいですよ!イベントや物販もあります。

Mãimãiは、その場でオーダー、温めたバゲットにお好きな具材を挟むベトナムのバインミー屋台を再現します。できたてのバインミーを味わってください。

屋台のイメージはこんな感じですね。

中身は肉類3〜4種類、卵もやります。
お好きなものを選んで、トッピングの好き嫌いもお申しつけください。

ベトナムでバインミーを買うような気分で注文してね!

皆さんのご来店、お待ちしています!

あ、ということで9月18・19日はMãimãiはお店の営業お休みです。
代々木公園でお待ちしていますね。

とうとうバインミーの本が。

前回出かけたベトナムとカンボジアバインミー巡りでは、数えてみたらなんと!10日間で91本ものバゲットを食べておりました。
ブログに書いているのですがさすがになかなか全部を書ききれずにいて申しわけありません。
いろいろなバインミーをご紹介するべく、これからも少しずつ書いていきますのでよろしくお願いします。

と、突然ですがお知らせです。
今度、バインミーの本が出ることになりました。


「バインミー ベトナムのおいしいサンドイッチ」足立由美子
 文化出版局 ¥1,365

今まで私が数限りなく食べて来たバインミーの中から、これは!と思うお店のバインミーをレシピにしてみました。
ほんの少しだけですが現地のバインミー屋さんの様子なども載せています。
大好きなベトナムのバインミーをこうして皆さんにご紹介することができて嬉しく思っています。
写真もデザインもものすごく素敵に仕上がりました。

7月9日ごろから本屋さんに並ぶ予定です。
見つけたらぜひ手に取ってご覧ください!

なんでもこい!のバインミー屋。

バイン・ミーとひとくちにいっても、バゲットの大きさや形、サンドイッチにして中にはさむ具材はベトナム各地でもさまざま。

もちろん、お店もいろいろ。大きなベーカリーの中にあるバイン・ミー売り場から小さいお店、屋台やリヤカーでまわるお店、道ばたにガス台を出して焼いた卵焼きをはさんでくれるお店、天秤棒をかついでくるおばさん、頭にかごをのせてまわっているおばさんなどなど。

「ウチはこれだけ!」というお店もあれば、「好きなもの何でも作ってあげるよ!」というお店もあります。
それぞれお店によってもソースやトッピングにこだわりがあり、毎回「う〜む、やるなぁ」と唸らされます。

こちらは「何でもこい!」の店の典型、サイゴン川の船着き場近くに夕方から出ているリヤカーのバインミー屋さん。
毎日3〜40分かけてリヤカーを引いて川の向こうから橋を渡ってくるんだそう。

手前の炭火で肉を焼き、左には目玉焼きやオムレツを焼けるようにガスコンロの上にフライパンがセットされています。
チーズにハムにパテ、さつま揚げ、ソーセージ、シウマイ、といろんな具材とトッピングがこの小さいガラスケースの中にきれいに並べられています。

脇から10代の青年が「オバちゃん、8,000ドンで目玉焼きの作って〜」と注文。
ベトナムでは具材で頼む以外に、こうやって「いくらいくらで」と先に値段を言ってそれに見合ったバインミーを作ってもらうこともできるんです。

高速船でブンタウに出かけた帰りに見つけたこの船着き場のバインミー屋さん。
今では夕暮れになるとホテルから近いこともあって、ふらふらとバインミーを買いに出かけています。

Profile

足立由美子足立 由美子
あだち ゆみこ

ベトナム屋台食堂
「Maimai」店主

東京・江古田にあるベトナム屋台食堂Maimaiの店主。
もともとはスペイン・中南米料理を研究していたが、ポルトガルで知り合った友人に誘われて出かけたホーチミンで、ベトナムの魅力にはまる。ベトナムの市場や店の片隅に眠っているレアな雑貨を持ち帰り、ベトナム各地で食べたおいしいものをMaimaiで再現、ベトナムの尽きない魅力を日々追い続けている。
2006年4月には、ベトナム料理留学仲間3人で『チェーカフェ』というユニットを結成。
イベントや料理教室などを通じて、ベトナム料理のおいしさを広める活動もしている。